「リンク切れ」レポート
このレポートは、サイトで検出されたリンク切れに関する 情報を提供します。
問題点
徹底したセキュリティーのテストが実施されていることを確認するために、サイト全体にアクセスすることが重要です。「Security Issues」レポートが、どのセキュリティーの問題も示していないことが分かった場合、リンク切れがあるために、スキャン・エンジンがサイト全体に到達できていないことが考えられます。
リンク切れのトリガー要因
リンク切れの報告の理由の多くには、次のようなものがあります。- 宛先ターゲットが移動しているか削除されている。
- ソース・ドキュメントが移動している。URL のレンダリングが無効である。
- URL が誤った形式である (不要なスペースが入っている)。
- HTML で、オープン・タグとクローズ・タグの順序が逆になっていたり、 ブラウザーで表示されない可能性のあるコーディング・エラーなどの誤った構文が使用されている。
- サーバーの構成が変更されている。
さまざまなタイプのリンク切れエラー
この表では、レポートに提示される可能性のあるさまざまなリンク切れエラーをリストします。
期間 | 定義 |
---|---|
ファイルが見つかりません | URL が、サーバーに存在しないファイルを指している場合に発生します。このエラーは、通常、URL のタイプミスや、宛先ファイルが削除されているか、または名前が変更されている場合に発生します。 |
その他 | デバイスが作動不能のため、ファイルを開くことができませんでした。 権限のないユーザーは文書にアクセスできません。 サーバーは要求を認識していますが、実行を拒否しています。 |
接続できません | ターゲット・サーバーがブラウザーからの要求に応答しない場合に 発生します。多くの場合、このエラーは、サーバーがダウンしているか、非常に混雑しているために起きます。 |
ホストが見つかりません | サーバーのホスト名およびドメイン名 (完全修飾ドメイン名) を使用して検出できないサーバーが URL で指定されている場合に発生します。このタイプのエラーは、通常、DNS システム、DNS システムへの接続、または一般的なインターネット接続に問題があることを示しています。 |
タイムアウト | 既存のサーバーが応答していますが、データを十分な速度で返さず、ブラウザーがタイムアウトになった場合に発生します。 |
リンク切れにおける修復とベスト・プラクティス
- URL の拡張子を確認します。
- スペルを確認します。わずかなスペル入力の間違いでも、リンク切れ になることがあります。
- 名前が変更されたファイル名があるかどうか確認します。
- URL に、使用できないタブ、改行、句読記号が入っていないことを確認します。
- 絶対リンクではなく相対リンクを使用しているか確認します。
- 外部リンクのホーム・ページにアクセスし、そのページの検索機能から リンクを検索します。
ある条件では、 リンクが正しく動作していているように見える場合でも、リンク切れであると 報告されることがあります。このセクションでは、こうした条件の一部について説明し、修正するための提案を示します。
- 改行が含まれているリンク:あるリンクに改行が含まれていると、この改行はスペースとして正当に解釈され、リンク切れとして報告されます。例えば、以下のようにします。
<p>This is a test line to show a <a href="testbro<br />kenlink.htm">Broken Link</a></p>
推奨: 一部のブラウザーは、改行を黙認してリンクを動作させる傾向がありますが、HTML 標準に準拠するには、改行を削除する必要があります。
- プロキシー設定の誤り:リンクが確実に動作するかどうかは、「リンク切れ」レポートが示すように、プロキシー情報が正しく設定されているかどうかによります。プロキシー設定に誤りがあると、外部リンクが動作していても、リンク切れとして報告される可能性があります。
- JavaScript™ における URL の誤り: 外部の JavaScript™ ファイルに対する参照に、
<SCRIPT SRC= "globaljava.js"...>
などの相対パスが含まれている場合、この外部ファイルの URL に誤りがなくても、誤りであると報告される可能性があります。このタイプのリンク切れは、ファイルが実行されずに解析されたときに発生します。このファイル内の相対 URL は、JavaScript™ ファイルを基準とした相対であり、JavaScript™ ファイルを含む URL を基準とした相対ではないと解釈されます。スクリプトのライターは、ファイルが参照される場所について、常に確信があるわけではありません。 - リンク切れがスキャンで検出されない:リンク切れのなかには、カスタム・エラー・ページにリダイレクトされるものもあります。この方法は、 リンク切れが見つかった場合に、ユーザーに対して個人が特定される記述を表示する Web サイトで よく使用されます。このカスタム・エラー・ページは実在する有効なページなので、このページが要求されたとき、スキャンは 404 (リンク切れ) HTTP 戻りコードを受信しません。スキャンはページには問題がないと判断するため、200 (OK) コードが戻ります。
- 外部リンクが「その他」のカテゴリーに表示される: 外部リンクは、認証資格情報が受け入れられないため、このカテゴリーに表示されます。第三者サイトをチェックするためにカスタム・ルールを使用していて、チェックされているページのいずれかが認証を必要としている場合、接続ページで入力された認証資格情報が使用されます。これらの認証資格情報が、スキャンされている第三者で受け入れられない場合、このページはリンク切れとして表示されます。
- HTML DOM がコンテキストとして表示される: HTML DOM (文書オブジェクト・モデル) はブラウザーのインターフェースで、ブラウザーにロードされるページにユーザーをアクセスさせるものです。JavaScript™ がページで実行されている場合にのみ使用されます。この結果、リンクの「コンテキスト」が HTML DOM であると、これが JavaScript™ の実行を使用して検出されたリンクとなります。
- JavaScript™ がコンテキストとして表示される: JavaScript™ を「URL およびダイナミック・コンテンツを見つけるために JavaScript を実行する」(標準的なケース) または「URL を見つけるために Javascript を解析する」(稀なケース) のいずれかに設定する必要があるため、誤検出が発生することがあります。
- タイムアウトの数が多い: レポートが多数の「タイムアウト」リンクを示していて、これらが偽であるように見える場合、コンテンツのスキャン・ジョブ設定を調整してみてください。
このレポートに関する重要情報
- 外部ドメイン URL が内部ドメインのページからのリダイレクトである場合、外部ドメイン URL が レポートに表示されます。外部ドメイン URL のリダイレクト先のページが解析され、レポートで「ページ」とみなされます。
- フレームを使用しているサイトの場合、HCL® ソフトウェア・サービスまたは製品管理者は、ページ・コンポーネント・データ・セットを使用可能にすることができるため、このデータ・セットを使用してレポートの結果をグループ化することができます。
- ページ・コンポーネント: Web ページを構成するファイル (gif、js、html、フレームなど) を識別するのに役立ちます。
- ページ・コンポーネント ID: スキャン時に割り当てられる固有の ID。ページ内のこの特定のコンポーネントを識別するために使用されます。このページ・コンポーネントの詳細については、「このページ・コンポーネントの情報」レポートを参照してください。