レポート・パックにスコープを設定する方法
レポート・パックの作成時に、レポート・パックに組み込むレポートを選択できます。しかし、多くの場合、読みやすくするために、情報に範囲を指定し、レポート・パックから不要なデータをフィルタリングして取り除く必要があります。レポート・パックには 3 つの方法でスコープを設定できます。つまり、ジョブ、ページ、または XRule を使用するという方法です。
これらの方法を自由に組み合わせて、レポート・パックのレポート結果を絞り込むことができます。
フィルター | フィルターの対象 | 説明 |
---|---|---|
ジョブ | ジョブによって収集されるデータ | 「ソース・ジョブ」プロパティーを使用して、どのジョブのデータをレポート・パックに提供し、どのデータを収集するかを決定します。 注: このプロパティーを使用して、フォルダー全体を選択することもできます。フォルダーに含まれているすべてのジョブのデータがレポート・パックに提供されます。 |
Page | 特定の URL パターンが含まれているページ | 「ページ・フィルター」プロパティーを使用して、どのページをレポート・パックに組み込み、どのページをレポート・パックから意図的に除外するかを決定します。レポート・パックにスコープを設定して特定のページに制限することよって、結果を絞り込むことができます。 |
XRule | 検索条件を満たすページまたはページ・コンポーネント | XRule フィルターを使用して、レポート・パックに組み込んだり除外したりする特定の項目を検索します。XRule で検出される可能性のある項目には、フォームを含むページ、ページ上の特定のリンク、特定の個人が作成したページ (メタタグで識別される)、またはページ上のサイズが不適切なイメージなどがあります。 XRule には、ページ全体に対してメディア・クリップまたはナビゲーション・ツールバーなどの特定のページ・コンポーネントを検索する機能もあります。 |
XRule によるデータの組み込みまたは除外
XRule をインプリメントして、レポート・パックに特定の項目を組み込んだり、レポート・パックから特定の項目を除外したりすることができます。XRule を使用して、レポート・パックにデータをinclude 場合、検索結果はレポート・パックに組み込まれているページです。XRule を使用してデータをexclude 場合、検索結果はレポート・パックに組み込まれていないページです。例えば、Web サイトにスペイン語と英語の両方のページがあるとします。スペイン語のページを検索する XRule と、英語のページを検索する XRule を作成してあります。スペイン語を話す開発者がページのエラーを訂正できるように、スペイン語を話す開発者にレポート・パックを送信する場合は、スペイン語のページを「含まれるデータ」として検索する XRule をレポート・パックに追加します (「レポート・パック・プロパティー」>「XRule フィルター」ページ)。同時に、英語のページを検索する XRule をページの「除外されるデータ」セクションに追加することもできます。レポート・パックには、スペイン語のページのレポート結果のみが組み込まれます。英語を話す開発者のために、これと逆のことを行うこともできます。
この例では、1 つのジョブがレポート・パックを駆動し、問題がないか両方のアプリケーションをスキャンするものと仮定しています。それぞれのアプリケーションをスキャンするジョブが 1 つずつ、合計 2 つある場合は、XRule ではなくジョブによってレポート・パックをフィルタリングできます。