アーカイブ・ファイルを使用したスキャン
AppScan 360° は、最初に IRX ファイルを生成せずに、スキャン用のコードのアーカイブ・ファイルをアップロードする方法に対応しています。これにより、ファイルの準備を AppScan 360° にオフロードすることで、ユーザーの時間を節約できます。
次の言語別のファイル・アップロード・タイプ: AppScan 360°
AppScan 360° の一般的なユーザー・ワークフローには、以下があります。
- ソース・コードとビルド成果物のアップロード
- ローカルでの IRX の生成と IRX のアップロード
スキャン対象の言語に基づいて、次のテーブルに、これらのワークフローのファイル・アップロード・タイプを示します。
重要: ファイル名には ASCII 文字のみを使用する必要があります。
| 言語 | ソース・コードのアップロード | ソース・コード + ビルド成果物のアップロード | IRX のアップロード (ローカルで IRX を生成) |
|---|---|---|---|
| C/C++ | 言語サポート・テーブルで「ソース・コードのみ」としてリストされているファイル・タイプをスキャンします。 | 言語サポート・テーブルのデフォルトのコンテンツにリストされているバイト・コード・ファイル・タイプをスキャンします。 | |
| Java および Java Web コンテンツ | 該当なし |
|
|
| .NET | 言語サポート・テーブルで「ソース・コードのみ」としてリストされているファイル・タイプをスキャンします。1 | 言語サポート・テーブルのデフォルトのコンテンツにリストされているバイト・コード・ファイル・タイプをスキャンします。 | |
| その他 |
Always (3. 常に使用する)appscan-config は必要ありません。 アーカイブには、スキャン対象のターゲット・コードのディレクトリー構造全体が含まれている必要があります。 |
注: AppScan 360° は、ファイルのアップロードを 2GB に制限します。
言語固有の動作
Java
Java コードのアーカイブ・ファイルをスキャンする場合、デフォルトの動作は、AppScan 360° がデータ・フロー分析 (DFA) を実行し、バイトコードのみをスキャンするようになっています。デフォルトの機能では、ソース・コードはスキャンされません。
Java コードのアーカイブ・ファイルからのみソース・コードをスキャンし、バイトコードをスキャンしない場合は、appscan-config.xml で sourceCodeOnly=true を指定します。
C/C++ および .NET
C/C++ および .NET アーカイブ・ファイルをスキャンする場合、デフォルトの動作は、AppScan 360° がソース・コードのみをスキャンするようになっています。ファイル内のバイナリーは無視されます。
注: .NET アセンブリーはサポートされません。
その他の言語
他の言語のアーカイブ・ファイルをスキャンする場合、デフォルトの動作は、AppScan 360° がソース・コードのみをスキャンするようになっています。
アーカイブ・ファイルのスキャンの制限
アーカイブ・ファイルのスキャンには、以下の制限があります。
- .NET アセンブリーはサポートされない
- Visual Studio ソリューション・ファイル (.sln) はサポートされない
- Ruby .gem ファイルはサポートされない
- Linux システムからのコードのスキャンを準備をする場合は、アーカイブ・ファイルの作成時に Windows の予約名を使用しないように注意してください。例えば、.aux、.com、.nul などです。分析は Windows 上で実行されるため、このようなファイル名は処理できません。