前提条件

IBM® Marketing Software 製品をインストールまたはアップグレードするには、その前に、ご使用のコンピューターがすべてのソフトウェアおよびハードウェアの前提条件を満たしていることを確認する必要があります。

システム要件

サポートされるバージョンについて詳しくは、「推奨されるソフトウェア環境および最小システム要件」を参照してください。

ネットワーク・ドメイン要件

スイートとしてインストールされる IBM Marketing Software 製品は同じネットワーク・ドメインにインストールする必要があります。これは、クロスサイト・スクリプティングで生じ得るセキュリティー・リスクを制限することを目的としたブラウザー制限に準拠するためです。

JVM 要件

スイート内の IBM Marketing Software アプリケーションは、専用の Java™ 仮想マシン (JVM) に配置する必要があります。IBM Marketing Software 製品は Web アプリケーション・サーバーにより使用される JVM をカスタマイズします。JVM に関連するエラーが発生する場合、 IBM Marketing Software 製品専用の Oracle WebLogic または WebSphere® ドメインを作成する必要があります。

知識要件

IBM Marketing Software 製品をインストールするには、製品をインストールする環境全般に関する知識が必要です。この知識には、オペレーティング・システム、データベース、および Web アプリケーション・サーバーに関する知識が含まれます。

インターネット・ブラウザー設定

ご使用のインターネット・ブラウザーが、以下の設定に準拠していることを確認してください。
  • ブラウザーで Web ページをキャッシュしない。
  • ブラウザーはポップアップ・ウィンドウをブロックしてはなりません。

アクセス権限

インストール作業を完了するため、以下のネットワーク権限を保持していることを確認してください。
  • 必要なすべてのデータベースに対する管理権限。
  • Web アプリケーション・サーバーおよび IBM Marketing Software コンポーネントを実行するために使用するオペレーティング・システム・アカウントの関連ディレクトリーおよびサブディレクトリーに対する読み取りおよび書き込みアクセス権限
  • 編集する必要があるすべてのファイルに対する書き込み権限
  • インストール・ディレクトリーやバックアップ・ディレクトリー (アップグレードを行う場合) など、ファイルを保存する必要があるすべてのディレクトリーに対する書き込み権限
  • インストーラーを実行するための適切な読み取り、書き込み、および実行権限

Web アプリケーション・サーバーの管理パスワードを保持していることを確認してください。

UNIXの場合、IBM 製品のすべてのインストーラー・ファイルはフル権限 (例えば、rwxr-xr-x) が必要です。

注: バージョン 11.1 を root 以外のユーザー権限でインストールしていて、IBM Campaign を root 以外のユーザー資格情報を使用してインストールする場合、そのユーザーを sudo リストに追加し、GSKIT コンポーネントが正常にインストールされるようにする必要があります。詳しくは、「IBM Campaign インストール・ガイド」を参照してください。
インストール前の考慮事項 Campaign

Campaign のインストールの場合、インストールを開始する前に、以下の点を考慮する必要があります。IBM Campaign 10.0 以降のバージョンでは、IBM GSKIT を Campaign インストールと共にインストールします。この要件に基づき、IBM GSKIT のインストールには「root」資格情報が必要です。IBM Campaign のインストールを続行する前に、以下の手順を考慮して従う必要があります。

注: IBM Campaign または IBM Marketing Software 製品スイート内のその他の製品を「root」 /「 administrator」ユーザーとしてインストールしている場合、これらの考慮事項は適用されません。IBM Campaign または IBM Marketing Software スイート内のその他の製品をインストールしている場合には、次の点を考慮する必要があります。

Linux / Unix のインストール:

IBM Campaign を root 以外のユーザーでインストールする場合:

  1. インストール・ユーザー (オペレーティング・システム・ユーザー) を sudoers リストに追加できます。結果として、IBM Campaign のインストール中に sudo パスワードを求められます。このパスワードの入力後に、IBM GSKIT はインストールされます。
    注: この場合、IBM Campaign はサイレント・モードではインストールできません。
  2. インストール・ユーザー (オペレーティング・システム・ユーザー) を sudoers リストに追加し、パスワードのプロンプトを無効にすることができます。(例えば、rbhagat はインストール用のオペレーティング・システム・ユーザーで、このユーザーが sudoers リストに追加され、sudo パスワードのプロンプトが無効にされた場合、IBM Campaign のインストールは正常に行われ、IBM GSKIT のインストールも成功します。
    注: この場合、IBM Campaign はサイレント・モードでインストールできます。

Windows:

Windows の場合、IBM Campaign ユーザーは管理者グループに追加される必要があります。

JAVA_HOME 環境変数

IBM Marketing Software 製品をインストールするコンピューターに JAVA_HOME 環境変数が定義されている場合、サポートされる JRE のバージョンがこの変数で指定されていることを確認してください。サポートされるバージョンについて詳しくは、「IBM Marketing Software推奨されるソフトウェア環境および最小システム要件」を参照してください。

JAVA_HOME 環境変数が正しくない JRE を指している場合、IBM Marketing Software インストーラーを実行する前に、その JAVA_HOME 変数をクリアする必要があります。

以下のいずれかの方法により、JAVA_HOME 環境変数をクリアできます。
  • Windows: コマンド・ウィンドウで、set JAVA_HOME= (空のままにする) と入力して、Enter キーを押します。
  • UNIX: 端末で、export JAVA_HOME= (空のままにする) と入力して、Enter キーを押します。

IBM Marketing Software インストーラーは、IBM Marketing Software インストール環境の最上位ディレクトリーに JRE をインストールします。個々の IBM Marketing Software アプリケーションのインストーラーは、JRE をインストールしません。その代わりに、IBM Marketing Software インストーラーによってインストールされた JRE の場所を指定します。すべてのインストールが完了した後に環境変数を再設定することができます。

サポートされる JRE について詳しくは、「IBMMarketing Software 推奨されるソフトウェア環境および最小システム要件」ガイドを参照してください。