複製時刻を設定する
複製はできるだけネットワークの使用頻度の低いときに行うようにしてください。
サーバー間の複製は、指定時刻に実行されるように設定できます。また、時間帯と反復間隔を指定することもできます。Repeat interval of時間帯を指定して複製をスケジュールすると、サーバー間で 1 日に数回情報が交換されます。
たとえば、午前 8 時から午後 5 時までの間、120 分の反復間隔で Hub-E/East/Renovations が HR-E/East/Renovations を呼び出すように接続文書でスケジュールを設定しているとします。午前 8 時 30 分に Hub-E/East/Renovations が HR-E/East/Renovations を呼び出して、複製が正常に行われたとすると、 Hub-E/East/Renovations が次に HR-E/East/Renovations を呼び出すのは午前 10 時 30 分になります。
サーバーが設置されている国が違う場合は、サーバー間での複製スケジュールを設定するときに、標準時を考慮する必要があります。それぞれの国の就業時間内に作成された文書を複製するには、就業時間外に複製します。たとえば、ニューヨークにあるサーバーとドイツにあるサーバー間で複製を行う場合、東部標準時 (EST) の午前 3 時から午後 1 時の間に複製すれば、ドイツの標準時は EST より 6 時間遅れているため、ドイツの就業時間に複製できます。
複製時刻のデフォルト設定は午前 8 時から午後 10 時で、反復間隔は 360 分です。
ハブスポークトポロジーで複製する場合、時間をずらして設定できます。たとえば、1 台目のサーバーでは午前 8 時から午前 10 時に複製を設定し、2 台目のサーバーでは午前 8 時 5 分から午前 10 時 5 分に設定します。ハブサーバーとスポーク用にラウンドロビンのスケジュールを作成できます。このスケジュールは頻繁に繰り返すと便利です。
複製時刻を 1 つだけ設定する
複製時刻を 1 つだけ指定するのは、次のような場合です。優先度が低いデータベースの複製スケジュールを設定する場合、データベースの更新が 1 日に 1 回で十分な場合、同じサイトにある別のネットワークのように数度の試行でサーバーに接続できることが確実な場合です。
- Domino ® Administrator から、 「構成」タブをクリックします。
- 「ディレクトリを使用する」フィールドで、接続サーバーのDomino ®ディレクトリを選択します。
- [サーバー] をクリックし、[接続] をクリックします。
- 使用する接続をクリックして、[接続の編集] をクリックします。
- [スケジュール] タブをクリックします。
- 8 AM[接続時刻] フィールドに特定の時刻を入力します。
- [繰り返し間隔] フィールドに 0 と入力します。
- 「保存およびクローズ」をクリックします。
指定した時間にサーバーからの呼び出しが実行されます。呼び出しに失敗すると、1 時間にわたって再試行されます。この間に接続が成功するかどうかにかかわらず、次の呼び出しは翌日の午前 8 時まで行われません。
複製時刻に時刻リストを設定する
時刻リストを使用するのは、次のような場合です。
- Domino ® Administrator から、 「構成」タブをクリックします。
- 「ディレクトリを使用する」フィールドで、接続サーバーのDomino ®ディレクトリを選択します。
- [サーバー] をクリックし、[接続] をクリックします。
- 使用する接続をクリックして、[接続の編集] をクリックします。
- [スケジュール] タブをクリックします。
- 8 AM, 1 PM, 4 PM[接続時刻] フィールドに特定の時刻を入力します。
- [繰り返し間隔] フィールドに 0 と入力します。
- 「保存およびクローズ」をクリックします。
サーバーは、最初に指定された時刻である午前 8 時に呼び出しを行います。失敗した場合、サーバーは午前 9 時まで最大 1 時間再試行します。呼び出しが成功したかどうかに関係なく、次の呼び出しは次のスケジュールされた時刻である午後 1 時に行われます。失敗した場合、サーバーは午後 2 時まで最大 1 時間再試行します。このプロセスは、指定した特定の時刻ごとに継続されます。
複製の時間帯と反復間隔を設定する
高優先度のデータベースには時間帯を指定します。
- Domino ® Administrator で、[設定] タブをクリックします。
- 「ディレクトリを使用する」フィールドで、接続サーバーのDomino ®ディレクトリを選択します。
- [サーバー] をクリックし、[接続] をクリックします。
- 使用する接続をクリックして、[接続の編集] をクリックします。
- [スケジュール] タブをクリックします。
- 8 AM - 5 PM[接続時刻] フィールドに時間帯を入力します。
- 120 minutes[繰り返し間隔] フィールドに、複製を行う間隔を入力します。
- [保存して閉じる] をクリックします。
最初の呼び出しに失敗すると、接続に成功して複製が正常終了するまで定期的に再試行されます。接続できない場合、サーバーは時間帯の最後まで試行を続けます。複製に成功すると、その呼び出しの終了後の [繰り返し間隔] で指定した間隔の経過後に、次の呼び出しが実行されます。
反復間隔なしで複製の時間帯を設定する
中優先度や低優先度のデータベースでは、反復間隔を指定せずに時間帯を設定します。更新が 1 日に 1 回で十分な場合や試行時間を長くする必要がある場合も、反復間隔を指定せずに時間帯を設定してください。
- Domino ® Administrator から、 「構成」タブをクリックします。
- 「ディレクトリを使用する」フィールドで、接続サーバーのDomino ®ディレクトリを選択します。
- [サーバー] をクリックし、[接続] をクリックします。
- 使用する接続をクリックして、[接続の編集] をクリックします。
- [スケジュール] タブをクリックします。
- 8 AM - 5 PM[接続時刻] フィールドに時間帯を入力します。
- [繰り返し間隔] フィールドに 0 と入力します。
- [保存して閉じる] をクリックします。
時間帯の開始時刻にサーバーが最初の呼び出しを行います。この呼び出しに失敗すると、呼び出しが繰り返し実行されます。呼び出しが失敗に終わるたびに、次の呼び出しまでの間隔は長くなります。サーバーによる呼び出しは、時間帯の終わりに達するか接続に成功するまで繰り返されます。呼び出しに失敗すると、呼び出し時間帯の間、定期的に試行が繰り返されます。複製が成功した場合、それ以上の呼び出しは実行されません。
曜日によって違う複製スケジュールを設定する
1 週間の中で曜日によって違う複製スケジュールを設定することも可能です。
- Domino ® Administrator から、 「構成」タブをクリックします。
- 「ディレクトリを使用する」フィールドで、接続サーバーのDomino ®ディレクトリを選択します。
- [サーバー] をクリックし、[接続] をクリックします。
- 使用する接続をクリックして、[接続の編集] をクリックします。
- [スケジュール] タブをクリックします。
- [曜日] フィールドに複製を実行する曜日を指定します。
- 「保存およびクローズ」をクリックします。
例えば、2 種類の接続文書を作成します。