Docker を使用した Web アプリケーションのテスト

テスト・サイクルを迅速化するには、環境をセットアップすることについて気にせずにテスト・スクリプトの実行を開始する必要があります。Docker コンテナーは、すぐに開始するために必要となる完全なランタイム環境をラップすることができます。そのため、物理マシン上にソフトウェアをインストールする必要がありません。

始める前に

このタスクについて

ある Web アプリケーションがあり、これをさまざまなランタイム環境 (プラットフォームやブラウザーなど) でテストします。テストするには、プラットフォームごとに物理マシンまたは仮想マシンのいずれかが必要です。Web アプリケーションでサポートされるプラットフォーム数が多いほど、必要なマシン数も多くなります。

Docker コンテナーは、すぐに開始するために必要となる完全なランタイム環境をラップすることができます。そのため、物理マシン上にソフトウェアをインストールする必要がありません。例えば、Google Chrome ブラウザー上で IBM® Rational® Test Workbench Web UI Tester を使用して Ubuntu 16.04 上の Web アプリケーションをテストする場合に、物理マシン上に Ubuntu、Rational Test Workbench Web UI Tester、Chrome をインストールする必要はありません。それらを Docker イメージにラップして、さまざまな物理マシン上で起動することができます。

手順

  1. Continuous Testingから Dockerfile をダウンロードし、Installation Manager も同じフォルダーにダウンロードします。
    注:

    Rational Test Workbench Web UI Tester は、IBM Installation Manager v1.8.6 以降をサポートしています。

  2. Ubuntu マシンに root ユーザーまたは sudo ユーザーとしてログインし、Dockerfile がインストールされているフォルダーを参照します。
  3. 以下のコマンドを実行して、Docker が予期したとおりに実行されているかどうかを確認します。
    Docker コマンド
    コマンド 説明
    docker version Docker のバージョンを確認します。
    docker run hello-world サンプルの hello-world イメージを実行します。コマンドが「hello world」を返したら、Docker で Rational Test Workbench Web UI Tester の使用を開始する準備ができています。
  4. 以下のコマンドを実行して、イメージをビルドします。
    docker build –build-arg IM_USERNAME= –build-arg IM_PASSWD= -t imageName:imageVersion
    Docker build コマンド
    コマンド 説明
    build イメージをビルドします。
    –build-arg ビルド時に build コマンドに渡すことができる変数を定義します。
    注: このコマンドに IBM ID ユーザー名およびパスワードを指定する必要があります。
    ヒント:
    • Dockerfile のファイル名を変更した場合は、–f DockerfileName を build コマンドに追加する必要があります。
    • あるイメージの作成が進行中であるときに、すべてのイメージを表示するコマンドを実行した場合、作成中のイメージに対して「なし」という項目がリストされます。
    初めてイメージを作成するときは、IBM Installation ManagerRational Test Workbench Web UI Tester、および Web ブラウザー (Firefox、Chrome、またはその両方) がインストールされるため、このコマンドの実行には数分かかります。次回以降は Docker はキャッシュからファイルを取り出すので、イメージのビルドにかかる時間が短縮されます。
  5. 以下のコマンドを実行して、イメージを実行します。
    docker run -it –privileged -e DISPLAY -v /tmp/.X11-unix:/tmp/.X11-unix -v hostPath/c:containerPath imageName:imageVersion
    コマンド 説明
    -it コンテナーに疑似名を割り当てます。
    -privileged Google Chrome を含むイメージの実行時に必須です。
    -e UI の表示をエクスポートします。
    -v UI を表示するためのソース・パスおよびターゲット・パスを指定します。
    -v hostPath/c:containerPath ホスト・マシンにワークスペースをマウントします。
    imageName:imageVersion 実行するイメージの名前とそのバージョンを指定します。
    ヒント:
    • UI の表示をエクスポートするコマンドを実行しなかった場合、docker run コマンドが失敗することがあります。UI の表示をエクスポートするコマンドは、使用するリモート・クライアントおよび X サーバーによって異なる可能性があります。
    • Docker を終了する際にイメージを削除するには、build コマンドに –rm を追加します。

    Rational Test Workbench Web UI Tester が開始されます。これで、テストの記録や実行が可能になります。


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