パフォーマンス・テストでは、ユーザー負荷が、軽度から重度に徐々に増大します。非常に少ないユーザーでアプリケーションのパフォーマンスをテストすることを、軽度のパフォーマンス・テストと呼びます。通常、パフォーマンス・テストを実行するには、パフォーマンス・テスト資産が必要です。ただし、IBM®
Rational® Functional Tester では、同じ機能テスト資産を使用して、機能テストと軽度のパフォーマンス・テストを実行できます。
軽度のパフォーマンス・テストの実行は、開発自体の初期段階でパフォーマンス・ボトルネックを見つけるのに役立つため、リリースの後期段階でパフォーマンスの問題が検出されたときに必要になるコストと労力を削減できます。
軽度のパフォーマンス・テストの一環として、トランザクションと各 UI アクションのさまざまな応答時間 (正味のエンドツーエンド時間、正味サーバー時間、アプリケーション時間内とアプリケーション時間外の応答時間など) を測定できます。モバイルおよび Web UI 統計レポートには、これらすべての応答時間が表示されます。
- 正味のエンドツーエンド時間: サーバーとクライアント (ブラウザー、デバイスなど) の対話の測定時間です。ネットワークを経由するための時間も加算されます。通常、これには、考慮時間やワークベンチの処理時間は含まれません。
- 正味サーバー時間: サーバーとネットワークの対話時間の合計です。この時間には、クライアント (ブラウザーまたはデバイス) 時間、考慮時間、またはワークベンチの処理時間は含まれません。
- アプリケーション時間内: クライアント (ブラウザーまたはデバイス) 自体の対話の測定時間です。
- アプリケーション時間外: サーバーとネットワークの対話時間の合計です。クライアント上でかかった時間は加算されません。
トランザクションとは、いくつかの UI アクションの論理グループです。例えば、ユーザーの作成はトランザクションであり、ユーザーを作成するための各ユーザー・フィールドへの入力は UI アクションです。エンド・ユーザーの場合、ビジネス・タスク (トランザクション) を完了するのにかかった時間の方が、各 UI アクションにかかった時間より役に立ちます。
長期的には、パフォーマンス向上のために特定のビジネス・タスクを測定する優先順位が高くなります。トランザクション・レポートには、テストのすべてのトランザクションに関する情報が表示されます。
トランザクションを使用すると、トランザクションにかかった応答時間に関するデータが表示されることがあります。ただし、トランザクションの応答時間が予期するレベルであるとわかると、より役に立つ可能性があります。エンド・ユーザーは、サービス・レベルの合意で、各ビジネス・タスクの応答時間を既に定義している場合があります。そこで、それらのパフォーマンス要件をツールで定義し、測定した応答時間が合意に従っているかどうかを確認できます。パフォーマンス要件レポートには、トランザクションがパフォーマンス条件に従っているかどうかの情報が表示されます。