アップグレード時の DB2 データベースの自動バックアップ
アップグレード・プロセスの実行前後に BFENT データベースおよび BESREPOR データベースのバックアップを自動的に実行するように BigFix サーバーを構成できます。
機能の有効化
この動作を有効にするには、
root およびデータベース・インスタンス所有者 (デフォルトでは db2inst1) がアクセスできる既存のパスを、詳細オプション automaticBackupLocation に割り当てる必要があります。例えば、以下のようにします。/opt/BESServer/bin/BESAdmin.sh -setadvancedoptions
-sitePvkLocation=<pvkLocation> -sitePvkPassword=<pvkPassword>
-update automaticBackupLocation="/my/path"この動作は、コマンド・ラインからアップグレードを実行するときにも、アップグレード Fixlet をデプロイすることによってアップグレードを実行するときにも適用されます。
このプロセスの間に、
BFENT データベースおよび BESREPOR データベースのそれぞれに 2 つのバックアップ (1 つはアップグレード前で、1 つはアップグレード後) が生成され、バックアップは合計 4 つになります。バックアップが含まれるファイルは、automaticBackupLocation 詳細オプションで指定したディレクトリーに格納されます。注: 4 つのバックアップ・ファイルを格納するために十分なディスク・スペースがファイル・システム上で使用可能であることを確認します。
以下に示すのは、アップグレード中に生成されたサンプル・バックアップ・ファイルです。
BFENT.0.db2inst1.DBPART000.20160711142219.001
BESREPOR.0.db2inst1.DBPART000.20160711142240.001
BFENT.0.db2inst1.DBPART000.20160711142306.001
BESREPOR.0.db2inst1.DBPART000.20160711142327.001ファイル名の 5 番目のディジットは、タイム・スタンプです。例えば、最初のファイルの 20160711142219 は、2016-07-11 at 14:22:19 を意味します。インストール・ログ BESInstall.log で、アップグレードの前後にバックアップが生成されたかどうかに関する情報とともに、各データベース・バックアップのタイム・スタンプを確認できます。
機能のトラブルシューティング
初期バックアップのいずれかが失敗した場合、アップグレード・プロセスは失敗します。バックアップを実行できなかった原因を調べ、アップグレードを再実行します。
2 つの最終バックアップの一方が失敗した場合、BigFix サーバーは正常にアップグレードされ、2 つの最終バックアップの一方が失敗したことを知らせる警告メッセージを受け取ります。バックアップを実行できなかった原因を調べ、データベースのバックアップを手動で再実行します。
/var/log/BESAdminDebugOut.txt ファイル内に、バックアップの失敗に関する情報があります。
機能の無効化
自動バックアップ機能を無効にする場合は、以下のコマンドを実行します。
/opt/BESServer/bin/BESAdmin.sh -setadvancedoptions
-sitePvkLocation=<pvkLocation> -sitePvkPassword=<pvkPassword>
-delete automaticBackupLocation