IBM Control Desk との統合

IBM Control Desk は、包括的な範囲にわたる IT プロセス、IT サービス、IT 資産の管理に役立つ統合サービス管理ソリューションです。そのコンポーネントの 1 つである Integration Composer は、BigFix Inventory のような外部アプリケーションからデータをインポートして処理するために使用できます。

Integration Composer

Integration Composer は、ハードウェア・インベントリーおよびソフトウェア・インベントリーのデータを外部データベースから、IBM Control Desk で使用される Maximo データベースにインポートする統合ツールです。このツールを使用して、BigFix からハードウェア・インベントリーを取得し、BigFix Inventory からソフトウェア・インベントリーを取得することができます。取得したデータをその後 IBM Control Desk に渡すと、レポートやライセンス計算を作成できます。

Integration Composer では、データ・インポートを容易にするために統合アダプターを使用します。これらのアダプターは、特定のディスカバリー・ツールに関するデータの変換およびインポート方法を指定します。したがって、このような統合アダプターは、インポート対象のデータを記述したり、データ変換方法に関する指示を提供したりするのに必要です。

統合アダプター

統合アダプターは、データ・スキーマとマッピング・ファイルから成っています。統合アダプターは、データの変換およびインポート方法に関する指示を Integration Composer に提供します。完全なインベントリーはハードウェアおよびソフトウェアに関する情報から成っているため、2 回に分けてインポートされ、2 つのアダプターを使用する必要があります。BigFix 用のアダプターを最初に使用します。このアダプターは、ハードウェア・インベントリーを BigFix プラットフォームから直接取得します。そのデータがインポートされた後に、専用の BigFix Inventory アダプターを使用して、ソフトウェア・インベントリーを BigFix Inventory から取得します。次の表に示すデータ・スキーマおよびマッピング・ファイルの名前は、データ・ソース接続を定義する場合や、インポート開始の前提条件となる正しいマッピングを作成する場合に必要です。

1. BigFix Inventory の統合アダプター

この表は、5 つの列、1 つの見出し行、および 2 つの本文行で構成されています。

BigFix Inventory バージョン サポートされる IBM Control Desk のバージョン 必要なアダプター 取得されるデータ
データ・スキーマ マッピング・ファイル
BigFix Inventory IBM Control Desk 7.5.1.2 (Integration Composer 7.5.1.2 を含む) BigFix 9.0 IEM90ToDPA75.fsn ハードウェア・インベントリー
BigFix SUA 9.1 IEMSUA91ToDPA75.fsn ソフトウェア・インベントリー、PVU および RVU データ

制限

データを IBM Control Desk にインポートすると、インポートした内容とアプリケーションに表示される内容が一致しないことがありますが、これはほとんどの場合、BigFix InventoryIBM Control Desk におけるソフトウェア製品の分類方法の違いによるものです。また、BigFix Inventory とその他のディスカバリー・ツール (Tivoli® Asset Discovery for Distributed など) の両方からデータをインポートする場合はもちろんですが、ハードウェア・インベントリーとソフトウェア・インベントリーは別々にインポートされるので、正しい順序でアダプターを実行することが重要になります。

BigFix Inventory および Tivoli Asset Discovery for Distributed との統合
BigFix Inventory アダプターによりインポートされるソフトウェア・インベントリーに関するデータは、多くの場合 Tivoli Asset Discovery for Distributed アダプターの場合よりも詳細です。ソフトウェア・インベントリーのインポートごとに別のソフトウェア・インベントリー・インポートのデータが上書きされるため、BigFix Inventory アダプターを最後のアダプターとして実行し、より詳細なデータが失われないようにしてください。複数のアダプターを実行する場合は、以下の順序が推奨されます。
  1. Tivoli Asset Discovery for Distributed - ソフトウェア・データをインポートします。
  2. BigFix - ハードウェア・データをインポートします。
  3. BigFix Inventory - ソフトウェア・データをインポートします。