テスト・ポリシーと最適化

テスト中にアプリケーションに送信されるテストのコレクションを定義します (テスト・ポリシー)。また、詳細なスキャンよりも迅速なスキャンを優先する場合に、製品のライフサイクルでスキャンを高速化するための最適化を適用します。

テスト・ポリシー

サイトの AppScan テストの数は、何千にも達する可能性があります。大量のテストおよびテスト・バリアントを手動でフィルタリングするのではなく、アプリケーション上で実行するテストのタイプの「ポリシー」を設定できます。

「テスト・ポリシー」フィールドには、スキャンの現在のポリシーが表示されます。

  • ドロップダウンまたは 「参照」をクリックして、別のポリシーを選択します
  • 「テスト・ポリシーの管理」をクリックして、選択したポリシーの詳細を表示、編集するか、独自のユーザー定義テスト・ポリシーを作成します。
ヒント: 構成に「テストの最適化」を適用すると、選択されているポリシーの脆弱性の一部はテストされない場合があります。したがって、「完全な」テスト・ポリシーを選択して、そのすべてのテストを送信する場合は、最適化を「最適化なし」に設定する必要があります。

フィールド/ペイン/オプション

詳細

テスト・ポリシー

現在のテスト・ポリシーの名前を表示します。ドロップダウンまたは 「参照」をクリックして、別のポリシーを選択します。

テスト・ポリシーの管理

クリックして、選択したポリシーの詳細を表示、編集するか、独自のユーザー定義テスト・ポリシーを作成します。テスト・ポリシーの編集 を参照してください。

テストの最適化

テストの最適化では、AppScan のインテリジェントなテスト・フィルタリングを使用して、問題範囲の損失を最小限に抑えながら、速度が必要な場合により高速なスキャンを実現します。ニーズに応じて 4 つの最適化レベルから選択します。

通常の AppScan Standard の全体スキャンでは、一般的に数千ものテストを送信し、完了までに数時間、場合によっては数日かかることがあります。開発の初期段階で、または製品の現在のセキュリティー体制の全体をすばやく評価するために、速度と問題の範囲のバランスを取ることで、テストの最適化を使用して、より短い時間フレームで必要な結果を入手できます。最適化には 3 つのレベルがあります。以下の表に、各レベルの推奨される使用例を示します。

当社のインテリジェントなテスト・フィルターは、統計分析に基づき、特定のテストや、特定のテストのバリアントもフィルタリングによって除外し、より一般的な脆弱性、より重大な脆弱性、またはより重要な脆弱性のみを識別する短いスキャンを生成します。AppScan のフィックスパックと iFix により、最適化フィルターが最新の状態に保たれます。テストの最適化を使用することで、徹底的で詳細なスキャンよりも迅速な結果を優先する場合に、全体のスキャン時間を大幅に短縮することができます。

テストの最適化は、スキャン対象として選択したテスト・ポリシー に適用されるため、ポリシーのすべてのテストが送信されるわけではありません。最適化設定によって探索のステージは大きく異なることはありません。大きく削減される可能性があるのは (大幅に長い) テスト・ステージです。

設定 脆弱性範囲* テスト・ステージの速度 推奨される使用状況
最適化なし 最大 フル・スキャン (構成どおり) メジャー・リリース前のセキュリティー・エキスパート、コンプライアンス・テスト、およびベンチマーク向けで、スキャンが長くなっても開発ワークフローは中断されません。この設定では、選択したテスト・ポリシーのすべての問題がテスト対象になります。
高速 (デフォルト) ~97% 最大 2 倍高速 より頻繁なスキャンを行うセキュリティー・エキスパート向け。
高速 ~85% 最大 5 倍高速 現在進行中の評価中の DevSecOps 向け。
速い ~70% 最大 10 倍高速 初期段階の評価中の開発および QA 向け。
* 相当する非最適化スキャンとの比較。情報問題でなく、実際の脆弱性に適用されます。
重要: 上の表に示す値は、いくつかの標準的なアプリケーションに基づく推測値です。実際のスキャン時間の短縮および問題のカバー範囲は、アプリケーションによって異なります。
ヒント: 最適化が適用されると、選択されている「テスト・ポリシー」の脆弱性の一部はテストされない場合があります。したがって、「完全な」テスト・ポリシーを使用して、そのすべてのテストを送信する場合は、「最適化なし」を選択してテストの最適化を使用不可にします。

以下も参照してください。 テストの最適化の理解