バッチ・コマンドの作成

この例は、探査ステージで Selenium スクリプトを使用してスキャンを実行します。同じ原則をその他の自動化フレームワークに対しても適用できます。

このタスクについて

Selenium スクリプトを使用し、ポート 56232 が Selenium と AppScan Standard 間の通信に使用されるものとします。当然、これは必要に応じて変更できます。
注: 各コード・サンプルでは、そのステップに追加されたコードが太字で強調表示されています。
このサンプルをご自分で使用する場合には、ここで使用するファイルが含まれるフォルダーが以下の場所にあります。
[AppScan Standard installation folder]\Docs\Selenium Example
注: AppScan フォルダーのパスが異なる場合、JAR ファイル内の該当するパスを変更する必要があります。

手順

  1. TXT ファイルを作成して、テキスト・エディターで開きます。
  2. AppScan コマンドを入力して AppScan を開き、開始 URL、ログイン資格情報、「テストのみ」オプション、オープン・プロキシー、プロキシー listen ポートを定義します。
    START "" "[AppScan Standard installation folder]\AppScanCMD.exe" 
    /starting_url "https://demo.testfire.net" 
    /credentials "jsmith:demo1234" 
    /test_only 
    /opr 
    /lp "53262"
    ヒント: 特定のテスト・ポリシーを定義するコマンドやレポートを作成するコマンドなど、必要に応じてコマンドを追加できます (詳細は、CLIを参照)。
  3. AppScan が開くための時間を確保する 15 秒のタイムアウトのバッチを追加します。
    START "" "[AppScan Standard installation folder]\AppScanCMD.exe" 
    /starting_url "https://demo.testfire.net" 
    /credentials "jsmith:demo1234" /test_only /opr /lp "53262"
    
    timeout /t 15
  4. Selenium スクリプトを追加します。
    START "" "[AppScan Standard installation folder]\AppScanCMD.exe" 
    /starting_url "https://demo.testfire.net" 
    /credentials "jsmith:demo1234" /test_only /opr /lp "53262"
    
    timeout /t 15
    
    java -jar selenium-server-standalone-2.52.0.jar -trustAllSSLCertificates -htmlSuite
    "*firefox" "https://demo.testfire.net" "mytestsuite.html" "results.html"
    重要: Selenium の開始 URL は、AppScan テンプレートの開始 URL と同一でなければなりません。
  5. Selenium がその要求を送信する AppScan プロキシーのポートとホストを Selenium スクリプトに挿入します。
    START "" "[AppScan Standard installation folder]\AppScanCMD.exe" 
    /starting_url "https://demo.testfire.net" 
    /credentials "jsmith:demo1234" /test_only /opr /lp "53262"
    
    timeout /t 15
    
    java -Dhttp.proxyHost=localhost -Dhttp.proxyPort=56232 -Dhttps.proxyHost=localhost
    -Dhttps.proxyPort=56232 -jar selenium-server-standalone-2.52.0.jar -trustAllSSLCertificates
    -htmlSuite "*firefox" "https://demo.testfire.net" "mytestsuite.html" "results.html"
  6. 最後の個所に、AppScan プロキシーを閉じてテスト・ステージを開始するためのコマンドを追加します。
    START "" "[AppScan Standard installation folder]\AppScanCMD.exe" /scan_template 
    " C:\Users\<username>\Documents\AppScan\QA Automation Demo Template.scant " /test_only /opr /lp
    "56232"
    
    timeout /t 15
    
    java -Dhttp.proxyHost=localhost -Dhttp.proxyPort=64345 -Dhttps.proxyHost=localhost
    -Dhttps.proxyPort=56232 -jar selenium-server-standalone-2.52.0.jar -trustAllSSLCertificates
    -htmlSuite "*firefox" "https://demo.testfire.net" "mytestsuite.html" "results.html"
    
    "[AppScan Standard installation folder]\AppScanCMD.exe" cpr
  7. このファイルを保存し、コマンド・ラインを使用して実行します。

タスクの結果

Selenium が開いてサイトを探査します。その後 AppScan がテストを開始します。スキャンの完了時に AppScan は、そのスキャンをバッチ・ファイルと同じフォルダーに保存します。
重要: 何らかの理由でプロセスが完了しなかった場合、または完了前にプロセスを停止した場合には、Internet Explorer や Chrome ブラウザーのプロキシー設定が変更される場合があります。その場合、変更は手動で元に戻す必要があります。